ろうきん ふもと会 - 富士市、富士宮市の建設会社や住宅・ハウスメーカーグループ

columnコラム

家づくりスケジュールを立てるには?|失敗しない計画とスケジュール表の作り方

家づくりは多くの人にとって一生に一度の大きなプロジェクトです。マイホームを建てるためには、土地探しから住宅ローンの手続き、設計や打ち合わせ、工事、そして引き渡しに至るまで、多くの工程を経る必要があります。

それぞれの工程には期限や調整があり、スケジュールを誤ると「間取りをじっくり考える時間が足りなかった」「希望する入居時期に間に合わなかった」といった後悔につながります。

この記事では「家づくり スケジュール」「家づくり スケジュール表」といったキーワードを軸に、家づくり全体の流れとそれぞれの工程の期間、注意点、富士・富士宮ならではのポイントを詳しく解説していきます。

家づくりにスケジュールが重要な理由

家づくりにおいて、スケジュールを立てることは「安心して計画を進めるための土台」です。

では、なぜそこまでスケジュール管理が重視されるのでしょうか。

工程が連動しているため一つの遅れが全体に響く

家づくりは複数のステップで構成されており、それぞれが密接に連動しています。土地が決まらなければ設計は始められませんし、住宅ローンの審査が下りなければ着工できません。たった一つの工程が遅れるだけで、全体の計画が大幅に後ろ倒しになってしまうのです。

例えば、設備や内装の選定を後回しにしたことで発注が遅れ、希望した引き渡し日までに完成しなかった、というケースは少なくありません。富士・富士宮のように人気のある住宅地では、土地契約のタイミングを逃すとそもそも希望の場所に建てられない可能性もあります。

スケジュールを立て、ひとつひとつの工程を確実に押さえることが、後悔しない家づくりには不可欠なのです。

天候の影響を受けやすい

建築工事は自然環境に大きく左右されます。富士・富士宮では冬場に冷え込みや霜が強く、夏場は湿気や雨が多いため、基礎工事や外装工事の進み方に影響が出ます。台風シーズンに重なると数週間単位で工事が中断することもあります。

そのため、スケジュールを立てる際には天候リスクを踏まえ「予定より1か月程度余裕を持たせる」ことが推奨されます。特に外構工事や内装仕上げは天候で後ろ倒しになりやすいため、最初から余裕を組み込んでおくと安心です。

富士・富士宮の地域特性においても重要

富士市・富士宮市の地域は、地盤や気候の影響を受けやすく、施工にかかる期間が他の地域と比べて変動しやすいという特徴があります。

例えば火山灰土壌が広がるエリアでは地盤改良に時間がかかるケースがあり、冬場の冷え込みや夏の湿気も工事進行に影響を及ぼします。そのため、地域に根ざした現実的なスケジュールを立てることが不可欠です。

家づくり全体のスケジュールの目安

家づくりは通常、1年から1年半ほどの期間をかけて進められます。ここでは大きな流れを5つの段階に分けて解説します。

土地探し(3~6か月)

最初のステップは土地探しです。希望するエリアで理想の土地を見つけるには時間がかかります。特に富士・富士宮では人気エリアが限られており、良い条件の土地はすぐに売れてしまう傾向があります。そのため、土地探しの段階で半年以上かかることも珍しくありません。

土地選びでは価格だけでなく、日当たりや道路の接道状況、地盤の強さ、周辺環境も慎重に確認する必要があります。また、地域特有の事情として、火山灰土壌による地盤改良費用がかかる場合があり、その分工期や予算に影響する可能性があることも忘れてはいけません。

住宅会社選び・契約(1~3か月)

土地が決まったら住宅会社選びに入ります。工務店やハウスメーカーは数多く存在し、それぞれ特徴や得意分野が異なります。地域密着型の工務店は富士・富士宮の気候や地盤を熟知しており、適したプランを提案してくれます。一方、大手ハウスメーカーは最新技術や長期保証が強みです。

比較検討には時間をかけ、複数社から見積もりやプランを取り寄せて比較することが重要です。契約までに少なくとも1〜3か月は見込んでおきましょう。

設計・打ち合わせ(3~6か月)

住宅会社と契約したら、間取りや仕様を決める設計段階に入ります。この工程は特に時間を要するもので、3〜6か月かかるのが一般的です。

富士・富士宮は車社会であるため、駐車スペースの確保や庭との動線、富士山の眺望を活かす窓配置など、地域特有の希望も多く出てきます。希望を詰め込みすぎると予算オーバーや工期延長につながるため、優先順位をつけながら打ち合わせを進めましょう。

着工・上棟(4~6か月)

いよいよ工事が始まります。基礎工事から始まり、建物の骨組みを組み上げて上棟を迎えます。この時期には構造部分の工事が進むため、天候や地盤の状況が進行に大きく影響します。

また、富士市や富士宮市は強風が吹くことも多く、屋根工事や外壁施工の際には安全確保のために作業が中断することもあります。予定よりも時間がかかる可能性を考慮し、完成時期を余裕を持って見積もることが重要です。

完成・引き渡し(1か月前後)

建物が完成すると、最終検査や内覧会を経て引き渡しとなります。ここで外構工事が残っていることもあり、入居までにさらに1か月程度必要になることもあります。

また、登記手続きや火災保険の契約、住宅ローンの最終手続きもこの時期に行うため、スケジュールが重なる点に注意しましょう。

スケジュールを立てる際のポイント

スケジュールを作成する際には「余裕」「期限」「資金」をキーワードにすることが大切です。

「余裕」を持った計画を立てる

家づくりの工事は予期せぬ事態で遅れることがあります。例えば地盤改良が必要になった、天候の影響で基礎工事が遅れた、設備の納期が遅れたなどです。富士・富士宮ではこれに加え、地域の祭典や地元業者の繁忙期が影響することもあります。

そのため、各工程に1か月程度の余裕を持たせると安心です。

決定「期限」を明確にする

設計段階では決定しなければならないことが山ほどあります。キッチン、浴室、照明、外壁の色など、迷いすぎて決定が遅れると工期がずれてしまいます。

スケジュール表には「この日までにキッチンを決定」といった期限を設けると、迷いすぎを防げます。

「資金」計画と並行して進める

住宅ローンの審査は建築スケジュールに直結します。富士・富士宮では「ろうきん富士ローンセンター」など地元金融機関を利用する人も多く、審査期間や手続きに要する時間を考慮しなければなりません

資金計画を早めに進めることで、スケジュール全体にゆとりが生まれます。

家づくりスケジュール表の作り方

家づくりは長期間にわたるため、頭の中で整理しているだけでは抜けや漏れが生じやすくなります。そこで役立つのが「スケジュール表」です。

大抵工務店やハウスメーカーなど、住宅会社側が作ってくれますが、簡単にでも自分で作ることで、計画を理解できるようになり、住宅会社、自分、家族の3者全員が同じゴールに向かって動けるようになります。

全体の流れを把握する

まず最初に、土地探しから引き渡しまでの大まかな流れを把握しましょう。多くの人にとって家づくりは初めての経験ですから、「そもそもどのくらいの期間が必要なのか」「どんな工程があるのか」を知ることが出発点です。

たとえば土地探しは3~6か月、設計は3~6か月、工事は4~6か月といった具合に、工程ごとの目安を全体像として並べます。このステップを踏むだけでも、漠然としていたイメージが具体的な道筋に変わります。

工程ごとに分ける

次に大きな工程を分割して書き出します。「土地探し」「住宅会社選び」「設計」「着工」「完成・引き渡し」といった大分類を設定することで、全体を俯瞰できるようになります。

さらに「設計」の中には「間取り決定」「設備仕様の選定」「色決め」など細かいタスクが存在し、それぞれに期限があります。大分類から小分類へ段階的に分けることで、どの段階で何をすべきかが見える化されます。

タスクを細分化する

工程を分けたら、それぞれの中身をさらに細かいタスクに落とし込みましょう。例えば「設備仕様の選定」であれば、キッチン、浴室、洗面台、トイレ、照明、外壁材など、一つひとつをリスト化します。タスクが細かいほど「今どこまで進んでいるか」が確認しやすくなり、進行管理の精度が高まります。

富士・富士宮では雪や雨の影響を受ける時期があるため、特に工事段階のタスクを細分化しておくと、遅延リスクに早く気づけるでしょう。

期限を設定する

スケジュール表の最大の目的は「決定を先送りしないこと」です。そのため、各タスクには必ず期限を設定しましょう。「間取りは〇月までに決定」「キッチンは△月までに発注」といった具体的な締め切りを設けると、迷っている時間が長引かず効率的に進められます。

特に設備や建材は納期がかかるため、期限を逃すと引き渡しに間に合わなくなる恐れがあります。

見直しを繰り返す

一度作ったスケジュール表は完成ではありません。打ち合わせが進むごとに内容は変化し、工事の進み具合によっても修正が必要です。柔軟に見直しを繰り返しながら、常に最新の状態を保ちましょう。

富士・富士宮のように地盤改良や天候の影響を受けやすい地域では特に「予備日」を盛り込み、常に調整できるスケジュール表にしておくことが大切です。

家づくりスケジュール表のサンプル

実際のイメージを持ちやすいように、簡易的なスケジュール表を紹介します。

工程期間の目安内容
土地探し3〜6か月希望エリア調査、地盤確認、契約
住宅会社選び1〜3か月工務店・ハウスメーカー比較、契約
設計打ち合わせ3〜6か月間取り決定、設備仕様決定
着工〜上棟4〜6か月基礎工事、棟上げ、外装・内装
完成・引き渡し1か月最終検査、登記、引っ越し

この表をベースに、自分たちの予定や土地条件を加味してカスタマイズするのがポイントです。

富士・富士宮でスケジュールを立てる際の注意点

全国どこでも共通する家づくりの流れがありますが、富士・富士宮ならではの注意点も存在します。地域特性を踏まえないと、思わぬ工期遅延や費用増加につながる恐れがあります。

地盤調査に時間がかかることがある

富士山麓は火山灰土壌が広がっており、地盤が柔らかい場所も多いです。そのため地盤調査の結果によっては、改良工事が必要になります。

地盤改良には数週間から1か月程度かかることもあり、予定より大幅に工期が延びる可能性があります。土地を契約する前にあらかじめ地盤の強さを調べておくと安心です。

気候条件を考慮する

富士・富士宮は冬場に冷え込みが強く、霜や凍結で基礎工事に支障が出ることがあります。逆に夏場は湿気が高く、木材や断熱材の扱いに注意が必要です。

さらに台風シーズンは屋根工事や外装工事が遅れやすいため、スケジュールに余裕を持たせておく必要があります。

地域行事や長期休暇を考慮する

お盆や正月はもちろん、地域ならではの祭典やイベントで工務店や職人が休みになることもあります。工事が止まるとその分完成が遅れるため、地元の工務店と相談し、あらかじめスケジュールに反映させることが重要です。

住宅ローンの審査期間を確保する

ろうきん富士ローンセンターなど、地元金融機関を利用する場合は審査に時間がかかることもあります。仮審査から本審査、融資実行までの流れをスケジュールに組み込み、余裕をもって手続きを進めることが大切です。

まとめ

家づくりは長期間にわたる大規模なプロジェクトであり、スケジュール管理は成功のカギを握ります。全体の流れを把握し、スケジュール表を作成して工程ごとの期限を明確にすることで「いつまでに何をすべきか」がはっきりします。特に富士・富士宮のように気候や地盤に特徴がある地域では、全国共通の目安だけでなく地域特有の事情を考慮したスケジュールづくりが欠かせません。

自分たちでスケジュールを立てるのが不安な場合は、金融機関や相談窓口、工務店の力を借りるのも賢い選択です。余裕を持った計画と確実なスケジュール管理で、理想のマイホームを実現しましょう。